ゲーム業界に新卒で就職した話1 ~インターン編
就活シーズンになって後輩から相談を受けたついでに就活期を思い出しながら記したものである。
ひよっこの走り書きでしかないので参考までに。
この記事では主にインターンについて
ゲーム業界のインターン事情
新卒の就活と言えば3年夏くらいインターンがある。
早期選考を兼ねていたり、何なら本選考より倍率が高かったり、短期インターンは意味がないだとかネット上では様々な噂が飛び交っている。
ゲーム業界も同様に夏からインターンがある。
とはいえ、1週間を超えるような長期インターンはエンジニア系の一部くらいしかなく、ほとんどは1day~3dayのインターンになっている。
大手の会社ほど充実したインターンをしている場合が多く、その会社のファンなら参加するだけでも楽しいだろう。
がしかし、インターンに関する議論の最も肝要な部分は結局選考で優遇されるのかどうかというところであるのは誰もが思うところ。
結論から言うと、ゲーム業界に関しては1dayですら早期選考や優遇のチャンスが大いにある。
なので出来ることなら参加しまくった方がいい。
しかし、ゲーム業界のインターンはアホみたいに人気があるので倍率はかなり高い。
ついでにアンケートと称したESの提出が大なり小なりある。
これが本選考のESを兼ねていることが多く、さらにインターンでポテンシャルを見せることが出来れば早期選考の案内が来ることがある。
筆者はモバイル、コンシューマの大手に合わせて6社ほどのインターン参加した。
その内4社から早期選考の案内が来て、2社から内定をもらった。
インターンの探し方
インターンはほとんどの会社がマイナビかリクナビのどちらかに掲載している。なのでまずはこれらのサービスを利用して探すのが良いだろう。
たまに掲載されていない場合があるので、気になる会社はその会社の採用ページ等を直接確認する必要がある。(特にモバイル系の大手に多いイメージ)
インターンのES
インターンのESで書くことは基本的に本選考のESと大差ない内容を求められる。
詳しい書き方や内容はまた後の記事で解説するものとして、大抵の場合はガクチカや好きなゲームとその理由、学業や研究内容、それにゲームの企画などのゲーム業界では一般的な内容が求められる。
提出したものは基本的にちゃんと読まれているし、早期選考ならその後も使われていたのでインターンだからと言って手を抜かずにしっかりと書くべし。
ESだけで参加者を数十人に絞ることも多いので、本選考よりも質の高い内容が求められていると思う。
インターンのESを全部通せるようなら、本選考でも書類落ちみたいなことにはならないだろう。
ひとつ小技みたいなものを紹介するとすれば、
ゲーム業界のESでよくある「好きなゲーム」に関して記述する部分には少し変わったマイナータイトルを書いた方がいい、ということくらいだろうか。
多少なりとも印象に残りやすくなるし、議論され切っている有名タイトルはよほど分析に自信がなければ粗が目立つだけで優れた印象を与えるのは難しいと思う。
インターン当日の対策
対策できることがあるとしたら、おそらくグループワークの最初にやるであろうブレインストーミングの練習をしておくくらいか。
アイデアの質や量は一朝一夕で上がるようなことではないが、他の参加者だって大してやったことが無いはずなので多少の練習でも役には立つ。
それから日常的にあらゆる作品を制作側の視点で見るようにするといいだろう。
もし何かを創作した経験に乏しいなら企画書を書いてみるのもいいだろう。
制作者の視点がなんとなく見えてくるかもしれない。
インターン当日の過ごし方
筆者が参加したインターンはすべて1day~3daysの短期インターンだった。
選考の優遇等が存在するとは言っても、インターンの主目的は業界研究や職業体験だ。
なのでインターンにはリラックスして参加するのが一番だが、
- 礼節をわきまえる
- 学ばせていただく姿勢で臨む
- 一所懸命にやる
- ポジティブな発言を心がける
- 他の参加者を気遣う
の5つを最低限守っていれば大体うまくいくし、あとはその人の能力次第で評価してもらえるだろう。
プランナーのインターンにおいては大体グループワークで企画・発表を行う。
いいアイデアを率先して提案するのは当然で、その上で他のメンバーの意見をうまく取り入れられるような再提案をすると好ましいと感じた。
ついでにリーダーシップを発揮して、どうでもいいところで立ち止まるのを防いだり、決めの問題で自分の意見を自然に通せるような資質があるとなお良い。(そんな人間はこんな記事を読まないだろうが)
そもそもインターンは学ぶ機会なので、一度や二度うまくいかなくても、それを学びとして次のインターンや本選考で役に立てればいいだけの話である。
本選考の優遇
世間一般で言われているのと同じように本選考の優遇は存在している。
実際にインターンに行った会社の内、4社から通常の選考とは違うルートの早期選考が案内された。
ゲーム業界はGD→1次~3次面接→内定の選考ルートが多いが、GDが免除になって、面接からスタートになる優遇が多い。
それに本来より早い時期に選考を受けられるので時間的な余裕も生まれるし、採用枠が一番空いている時に受けることができる。
なのでその後により志望度の高い会社の選考があるとしても、早期選考の案内が来たらとりあえず受けることをお勧めする。
多くのゲーム業界の会社は内定をかなりの期間保留させてくれるし、割と柔軟に対応してもらえる。(筆者は数か月内定保留してから承諾した)
それにインターンに参加した全員に早期選考が案内されているわけではないから、もし案内が来たなら、ある程度は見込まれている。自信をもって受けよう。
また会社によっては早期選考に落ちてもその後の通常選考を受けられる場合もある。
おわりに
インターンに参加するのは就活で有利になることは間違いないが、それがすべてというわけではないので参加できずともそれほど気にする必要はない。
ただ時間に余裕があるなら、学びの機会としても役に立つしファンイベントとしても楽しいので参加してみるのがよいだろう。
気が向いたら次回:職種と会社の選び方